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インフルエンザウイルス

こんにちは歯科医師の小野寺です。

今年も早いものでもう年末に差し掛かってきました。新型コロナウイルスの感染者数が減少し、緊急事態宣言が解除されましたが冬になると今度はインフルエンザウイルスが流行し始める可能性があります。

その為にも早めのワクチン接種をした方が良いのか?もう少し遅らせて接種した方が良いのか?新型コロナウイルスワクチンと並行して接種していいのか?など悩んでしまいますよね。

ただ毎年のように流行を繰り返すインフルエンザは高齢者や基礎疾患がある方は重症化して、死に至ることも少なくありません。

その為インフルエンザウイルスに対する備えはとても重要だと思います。

インフルエンザウイルスの分類

インフルエンザウイルスには、大きく分けて、A、B、Cの3つの型があります。

A型インフルエンザウイルスは、ヒトや鳥、豚などの動物が感染し、B型とC型のインフルエンザウイルスは、ヒトだけが感染するといわれています。

ヒトが、A型とB型のインフルエンザウイルスに感染した場合、鼻水、くしゃみ、咳、発熱などの症状に加え、38°Cを越えるような高い熱や頭痛、筋肉痛などの全身症状が強く出ます。
我が国の場合は主に冬場が中心となりますが、国や地域によって流行が起こる季節があることから、季節性インフルエンザと呼ばれることがあります。
一方、C型インフルエンザウイルスに感染した場合は、鼻水が増える程度の症状で済むことが多いとされています。また、感染を繰り返さないことから、健康上は問題視されません。

インフルエンザウイルスに対する予防

ヒトのインフルエンザウイルスは、感染者や患者の鼻水、咳やくしゃみによって飛び散る飛沫に含まれています。

そのため、ヒトのインフルエンザウイルスの感染経路は以下の二つとみられています。
まず、飛沫を含んだ空気ごと吸い込み、鼻やノドの粘膜に感染する飛沫感染
もう一つは、飛沫で汚染されたものを触った手から目や鼻、口の粘膜に感染する接触
感染
・飛沫感染の予防策は、マスクの着用とこまめなうがい
・接触感染の予防策は、手洗い、汚染された手で目や鼻、口に触れなことです。

ほとんどが今日本中で行われている新型コロナウイルスに対する予防と同じですね。

あとは毎年のワクチン接種が発症や重症化を予防するのにとても大切かと思います。

インフルエンザ予防接種に対する質問

・ワクチン接種は1回で良いのか?

13歳以上の方は、1回接種が原則、13歳未満は2回接種です。1回接種後よりも2回接種後の方がより高い抗体価の上昇が得られることからです。

・昨年ワクチン接種を受けましたが今年も受けた方が良いのでしょうか?

インフルエンザワクチンは、そのシーズンに流行することが予測されると判断されたウイルスを用いて製造されています。このため、昨年インフルエンザワクチンの接種を受けた方であっても、今年のインフルエンザワクチンの接種を検討して頂く方が良い、と考えられます。

・インフルエンザワクチンの接種はいつ頃受けるのがよいですか?

日本では、インフルエンザは例年12月~4月頃に流行し、例年1月末~3月上旬に流行のピークを迎えますので、12月中旬までにワクチン接種を終えることが望ましいと考えられます。

※厚生労働省 令和2年インフルエンザQ&A引用

 

インフルエンザウイルスとお口の中の関係

インフルエンザウイルスの感染拡大にはプロテアーゼやノイラミニダーゼと呼ばれる酵素が関わっています。

人のお口の中は1千〜1兆個もの細菌がすみ着いています。
これらの口腔内細菌はプロテアーゼという酵素を出す特性があります。
口腔内を不潔な状態にしておくと細菌が増殖しますし、プロテアーゼがインフルエンザウイルスを粘膜に侵入しやすくする働きがあります。

プロテアーゼの働きにより、鼻や喉などの気道の粘膜に付着し細胞内に侵入したインフルエンザウイルスは、ノイラミニダーゼというたんぱく質を溶かす酵素の働きで細胞外に放出されて、増殖して感染を拡大します。

タミフルやリレンザなどの抗インフルエンザ薬はインフルエンザウイルスに直接作用するわけではなくノイラミニダーゼの働きを抑え、インフルエンザウイルスを細胞内に閉じ込めることで感染が広がるのを防ぐ薬剤です。

その為インフルエンザウイルスを予防する為にもお口の中を清潔な状態にしておくことがとても需要になります。

それはむし歯や歯周病の原因となる細菌が増殖して、この中にプロテアーゼやノイラミニダーゼを出す細菌が含まれている為、お口の中が不潔な状態だと、これらの酵素の量が増え、インフルエンザの発症や重症化を招きやすくなります。

他の病気に対してもそうですがお口の中をクリーニングやメインテナンスで綺麗にしてお口の中を綺麗に保つことがこの冬病気をせずに乗り切る為にも重要かと思います。

 

 

 

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歯科訪問診療

こんにちは歯科医師の小野寺です。

突然ですが日本は高齢化社会になっている実感はありますでしょうか?私はまだ漠然としていますが患者さんでもご高齢になり歩いての来院などが難しいなどのお声をよく聞く事が多くなったなと思います。

実際にはもうすでに日本は高齢化社会に突入していて、日本の人口の20%になり更に増えております。そんな世の中でお口の中は食べることだけではなく、生命や社会的生活を営むために根本的な役割を持っています。

そのため日本歯科医師会は、患者さんがいかなる状況や環境下におかれても、歯科医療を受けられるように都道府県・郡市区歯科医師会とともに在宅歯科医療のシステムを構築してまいりました。超高齢社会を迎え、ますます歯科訪問診療が必要とされる時代を迎えたといえます。

皆さんは歯科医師が行なっている訪問診療をご存知でしょうか。

歯科訪問診療とは

歯科訪問診療はその言葉のごとく何らかの身体的、精神的理由で歯科診療所に通院できない方に対し、歯科医師、歯科衛生士が自宅や介護施設、病院等に訪問し、歯科診療や専門的口腔ケアを行う制度です。

どのような方が対象になりますか?

在宅等で療養を行っており、疾病、傷病のために通院による歯科診療が困難な方が対象になります。なお、内科等の他科に通院している方は対象から除かれることがあります。

江戸川区近郊の方が対象ですか?

医院から半径16kmの範囲内が訪問診療可能地域になります。

歯科訪問診療は何を行うのか?

主に3つの事を重点に行なっていきます。

  1. 歯科診療
  2. お口のケア
  3. リハビリテーション

1.歯科診療

歯科診療では本来歯科医院へ来てもらい受けるような事も訪問し行えるようになって来ました。

具体的には

  • 虫歯治療
  • 入れ歯の調整

  • 抜歯

などを行うことが出来ます。

当院では全身疾患のある患者さんの治療にも対応できる様に生体監視モニターを使用し、血圧、心拍数、心電図、動脈血酸素飽和度を確認しながら安全に診療を行うことが出来ます。

2.お口のケア

高齢者の方々の中には、歯科医院に通院したくてもそれが叶わない方がたくさんいらっしゃいます。

「おいしい食事」も「楽しい会話」も、お口の健康があってこそ実現するものです。

お口の健康は、身体の健康だけでなく心にも影響することもあります。

また、肺炎の中でも最も多い誤嚥性肺炎は、口腔ケアを行うことによって、かなりの確率で予防できることがわかってきています。

具体的なメリット(リハビリテーションとも重複します。)

  • 口の中を清潔に保って細菌の増殖を防ぐ
  • 体力や体の免疫強化
  • 唇やの頬、舌の動きをよくする
  • 会話などのコミニュケーションを良くする
  • 唾液の分泌を促し、口の中の乾燥を防ぐ
  • 誤嚥性肺炎など、全身的な感染症を防ぐ
  • 味覚を保ち、食欲を増進させる
  • 認知症予防

その為にも定期的なメインテナンスはとても重要になります。

3. リハビリテーション(接触、嚥下)

食べ物を咬み、飲み込んで胃腸へ送り込むことをいう摂食嚥下と言います。
これがうまく働かなくなる状態を摂食嚥下障害といいます。
その特徴には、食事の際に口が大きく開けられない、むせる、咳込む、うまく飲み込めない、食後に声がかれるといった状態が挙げられます。

加齢変化で食事をするとむせてしまうのはこの状態です。

摂食嚥下障害は身体の脱水症状や栄養不足を招き、さらには窒息や誤嚥性(ごえんせい)肺炎を引き起こすことにもなりかねません。
放置せず、きちんと治療することが大切です。

接触、嚥下トレーニング

 

  • 唇や舌を動かすなど、お口まわりの筋肉のトレーニング
  • 発声・呼吸などの機能維持および改善
  • だ液腺のマッサージ
  • リラクゼーション

 

まとめ

お口の中を虫歯が無く、汚れもない状態にしておくことはQOL(生活の質)の向上にとても大切なことです。また、人間の機能はどうしても年々落ちていきますがそれを少しでも遅らせることでお口の中の噛む、飲み込むなどの機能を維持していくことも大切です。

その為には歯科医院へは遠くて行けずに足が遠のいてしまっている方やどうして良いかわからない方は1度訪問のご相談いただければと思います。

 

 

 

 

 

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インプラントにサージカルガイド

今日は歯科医師の小野寺です。

近年歯科ではインプラントの手術が多く行われるようになってきています。

歯を抜いて無くなってしまった場所にインプラントを埋入し、それを土台として被せ物や入れ歯を作る事でとても良く噛む事が出来る状態に戻す事ができる素晴らしい治療です。

しかし、インプラントは顎の骨の中にインプラントを埋入する手術になります。

自分達が術前想定していた場所や深さと違ってしまう事があります、少しのずれなどは通常ではあまり問題ない事も多いのですが下顎の場合、神経に近い場所に手術を行う時などは神経損傷のリスクを伴う事があります。

そのリスクを回避するためにも当院ではインプラント手術に対してサージカルガイドと呼ばれるマウスピースを使用して行います。

インプラントとは

インプラントとは、骨の中に純チタン製の小さなネジの様なインプラント体を埋め込み、その上に人工歯を固定する治療法です。 入れ歯やブリッジでは、歯茎より上の歯冠の部分は再現できても、歯根を再現することはできません。

インプラントの治療では、歯根まで再現し、見た目と機能の両面において、元の自然な状態に近づけます。

インプラントのメリット

  • 強く噛める
  • 左右でバランスよく噛める
  • 食べ物の食感が楽しめて,おいしく味わえる
  • 取り外す煩わしさがない
  • 隣の歯を削らずにすむ
  • 自分の歯に負担がかからず,歯が長持ちする(10年位)

インプラントのデメリット

  • 外科治療となるので,痛み・腫れ・出血・合併症などの可能性がある
  • インプラントを埋め込む顎の骨に十分高さや厚み,量がないと,治療が難しくなることがある(CTで要確認)
  • 状況により,見た目が自分の歯と異なることがある
  • 治療期間が長くなる(4ヶ月〜6ヶ月)
  • 治療費が高額になる(1本40万円前後)
  • 治療後のメンテナンスを継続しないと,長期間使えなくなる(一生物ではありません)

インプラント治療はデメリットもあり、特に上の2点

  • 外科治療となるので,痛み・腫れ・出血・合併症などの可能性がある
  • インプラントを埋め込む顎の骨に十分高さや厚み,量がないと,治療が難しくなることがある(CTで要確認)

に関しては手術を行う上では重要で術前にどれぐらい想定し、正確な位置に埋入出来るかで大きく術後が変わってきます。そのためにサージカルガイドが必要になります。

サージカルガイドとは

サージカルガイド(マウスピース)を使ったインプラント治療の重要な事は、しっかりと最後に入れる被せ物の位置を考えてからインプラントの埋める位置を決めていくといった考え方です。

理想的な被せ物の位置を決めた後に、それを再現できるようにサージカルガイドを設計して、インプラント埋入手術に臨みます。サージカルガイドは、基礎を正しく作り上げるための装置なのです。

サージカルガイドのメリット

1、最終的な歯の形を考えて、それに合わせて治療を進められる

2、下顎の骨の中を通っている神経を回避してインプラント埋入ができる

3、歯茎を切開しなくてもインプラント手術が可能で、負担が抑えられる.

サージカルガイドのデメリット

サージカルガイドの作製費用がかかる(3万円前後※埋入本数により変わります)

まとめ

サージカルガイドとはインプラントを正確に埋入するためのマウスピース装置です。

使用する事で

1、最終的な歯の形を考えて、それに合わせて治療を進められる

2、下顎の骨の中を通っている神経を回避してインプラント埋入ができる

3、歯茎を切開しなくてもインプラント手術が可能で、負担が抑えられる

などの利点を得る事が出来ます。

デメリットとしてサージカルガイドを用いる場合はサージカルガイドの作製費用がかかってしまいますが、その代わりに精度の高いインプラント治療が可能となります。

それだけでなく、手術中・手術後の双方におけるリスク・エラーを低減することにもつながるため、手間や費用をかける以上の価値はあると考えられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

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ガムを噛む

こんにちは歯科医師の小野寺です。

突然ですが日常でガムを噛みますか?よく噛んでいる方はなぜ噛んでいますか?お口の中が何となく寂しい時やガムを噛むと落ち着くからでしょうか。

歯科の中でもガム噛みは重要で、色々な効果をお口やお身体にもたらしてくれます。

ガムを噛む事の利点

1,唾液を分泌を促進、唾液による自浄作用もありむし歯や歯周病の予防につながります。

ガムをかむことで唾液が分泌されやすくなり、唾液には溶かされた歯の表面を再石灰化してくれるミネラルを含んでいます。

また、唾液が分泌されると、緩衝作用(お口の中のPHを一定にする働き)をもっているため口腔内の酸性度を下げたり、唾液の流れそのもので虫歯になりにくい環境にしてくれます。

2,脳への血流がアップして、脳の発達、認知予防につながります。

歯の下には「歯根膜」というクッションのような器官があります。物を噛むと歯は歯根膜に約30ミクロン(0.03㎜)ぐらい沈み込みます。それによって歯根膜の下にある血管が圧縮され、ポンプのように血液を脳に送り込まれます。

血液が送り込まれることで脳は刺激を受けますから、噛めば噛むほど脳は活性化されるというわけです。

歯根膜と脳血流の関係

逆に、歯の本数が少ないほど歯根膜にかかる圧力は減りますから、脳に送り込まれる血量は減ります。その結果、脳への刺激も減るので、脳の機能は低下してしまいます。

また、脳の中で動作を司る「運動野」と、感覚を司る「感覚野」のそれぞれ3分の1は、口と密接につながっています。つまり、口からの刺激が、脳の広い範囲に影響を及ぼすのです。

※噛むこと研究室 長谷川嘉哉(はせがわ・よしや)先生 認知症専門医が「よく噛む」ことを勧める理由は?引用

3,唾液は消化を助け、胃腸の働きを活発にします。

唾液の分泌が促されると唾液に含まれるアミラーゼと呼ばれる酵素が、食べ物に含まれるでんぷんを分解し、胃で消化されやすい状態にします。 口の中の食べカスを洗い流し、口の中をきれいにして虫歯や口臭を防ぎます。

4,顎の成長発育

近年あまり硬い食べ物を食べる事が少なくなってきており、噛む回数も減ってきています。そのために歯や顎の周りの筋肉(咬筋や側頭筋)が育ちにくく、顎も育ちにくいです。

ガムを噛むことにより、顎と筋肉を鍛えることで歯並びや顔立ちを良くする事ができます。

ガムを噛む事の欠点

1,歯が擦り減ってします

長い間(1時間以上)ガムを噛んでいると歯が擦り減ってしまう事があります。その結果噛み合わせが合わないなどの症状が出る事があります。

2,虫歯になってしまう

虫歯は以下ミュータンス菌という虫歯菌が砂糖を食べることで、代謝物として強い酸を発生させ、歯を溶かしていくために起きます。

そのため砂糖の入っているガムを習慣的に噛んでいると虫歯になる事があります。

予防方法として甘味成分がキシリトールで出来ているとキシリトールはミュータンス菌が利用できません。このため強い酸を放出できず、菌の数も増えにくくなるので虫歯になりにくいです。

 

オススメの歯科専用ガム

1、歯科専用「キシリトール」

キシリトール以外の甘味料を一切使っていない、キシリトール含有率100%ガムです。カルシウムとフノランも市販より多く配合されています。

市販のものより硬いため噛むことにより唾液の分泌がより促されますし、顎の骨や筋肉を鍛えるためにも良いかと思います。

2、 歯科専用「POs-Ca F」

口腔内を中性にすることで再石灰化を促すします。市販のPOs-Caに加えて、フッ素がプラスされています。

歯科専用ガムとしては珍しく味が長持ちするので、飽きずに噛みつづけることができます。

ガム噛みはどれぐらい行うの

ガムは一度にたくさん摂るのではなく、一日に何度かに分けて摂り、毎日継続する事がとても重要になってきます。

1日の目安は4〜8粒。毎食後、歯磨き後、就寝前が効果的です。

キシリトールが100%配合されているガムであれば就寝前に摂取しても問題ありません。

味がなくなっても唾液の分泌を促進するために5分ぐらいは噛みつづけてください。

まとめ

ガムを習慣で噛むことにより

1、虫歯、歯周病予防

2、認知症予防

3、消化を助ける

4、顎や筋肉の成長発達を促進

などの素晴らしい効果があります。

その反面、噛む時間(1時間以上)やガムの選択(砂糖が含まれていないものが理想です)などによっては悪影響に働く可能性もありますのでかかりつけの歯医者さんにどのガムが良いのかなど確認してみるのも宜しいのではないでしょうか。

 

 

 

 

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口腔がん検診

こんにちは歯科医師の小野寺です。

突然ですが江戸川区で行われている口腔がん検診をご存知でしょうか。

タレントの堀ちえみさんが2019年に舌がんと診断され、治療を行なったのが記憶に新しいかと思いますが、お口の中にもがんが出来るのです。

口腔がんの5年生存率は60~80%と言われています。初期症状のうちに発見すれば簡単な治療で治すことができ、後遺症もほとんど残ることはなく、5年生存率は90%以上との報告もあります。

しかし進行した口腔がんでは、手術により舌やあごの骨を切除してしまったり顔が変形したりすることがあり、そのため食事や会話が困難になり、日常の生活に大きな支障を残すことになります。だからこそ、早期発見が重要になります。

そのためにも口腔がん検診が重要になります。

江戸川区口腔がん検診

対象者 :40歳以上の区民

実施期間:通年実施

検査内容:視触診 ※医師が必要と判断し、かつ受診者が同意した場合には、細胞診を実施します。

受診方法:健診係へ電話申し込み後、郵送される受診券をもとに、受診会場へ電話予約のうえ、受診してください。

申込電話(健診係):03-5661-2463
月曜日から金曜日(祝休日を除く)午前8時30分から午後5時

口腔がんとは

口の中全体を口腔と言い、ここにできるがんを総称して口腔がんと呼んでいます。

口腔がんの種類

口腔がんはできる場所によって名称が別れており

  • 舌がん
  • 歯肉がん
  • 口腔底がん
  • 頬粘膜がん
  • 口蓋がん
  • 口唇がん

に分類されます。部位別では舌がんが最も多く、次に多いのが歯肉がんとなります。

発生頻度は、がん全体の1〜3%程度と決して多くありませんし、他のがんとは違い、患部を直接見ることができるので早期発見しやすいがんといえるでしょう。

症状

  • お口の中の痛み
  • しこり
  • 腫れ
  • ただれ
  • 出血
  • なかなか治らない口内炎

発症原因

  • 喫煙:口腔がんが発生する最大の原因は他のがん同様、喫煙です。喫煙者の口腔がん発生率は非喫煙者に比べ約7倍も高く、死亡率は約4倍も高いという報告があります。
  • 飲酒:喫煙に次ぐ原因となるのが飲酒です。特に50歳以上の男性で、毎日たばこを吸い、なおかつお酒も飲まれる方は最も危険です。飲酒時の喫煙は、たばこに含まれている発がん性物質がアルコールによって溶けて口腔粘膜に作用するため、よりリスクが高くなると考えられています。
  • その他:お口の清掃不良やムシ歯の放置、合わない入れ歯や破れたかぶせ物のなどによる慢性的な刺激も原因として挙げられています。

原因を踏まえてがん予防として

  • 喫煙、飲酒を控える
  • 正しい食生活
  • 歯磨きやうがい、定期検診でお口の中を清潔に保つ
  • 合わない入れ歯や壊れてしまった被せ物は放置せずに治療を受ける

などのことが重要になってくると思います。

セルフチェック

他のがんとは違い口腔がんは、お口の中にできるので自分でも簡単に見ることができます。従って、初期の段階で発見することも可能です。

セルフチェックの方法

必要な物は大きめの手鏡と指に巻くガーゼやティッシュ。下の表に書かれている順番にチェックしていきましょう。

  1. 明るい場所で大きめの鏡を用意しましょう。
  2. 入れ歯は外しましょう。
  3. 上下の唇の内側や歯肉①の状態を観察しましょう。
  4. 頬を指で軽く引っ張って頬の内面②を観察しましょう。
  5. 裏側の歯肉③を観察しましょう。
  6. 口蓋(上あご)④は少し上を向き色の変化を観察。指で触れて、しこりや肥大の有無を確認しましょう。
  7. 舌の表面、左右の側面、上にあげて裏側⑤⑥と口腔底を観察。ガーゼやティッシュを巻いた指で舌を挟み、優しく引っ張るなどして異常がないか確認しましょう。

※日本歯科衛生士会HPより引用

セルフチェックだけではなく何か少しでも気になる事があればかかりつけの歯科医院さんへ行きチェックしてもらうことをお勧めいたします。

まとめ

毎年口腔がん検診を実施して江戸川区にて発見し、治療が行われています。治療を早期に行えれば治る可能性が高い病気なので早期発見、早期治療をとても重要であると思います。

是非検診を希望される方はお電話いただければと思います。

 

 

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唾液について

こんにちは歯科医師の小野寺です。

前日小児の患者さんに唾液について調べているので教えて欲しいとの事で質問をお受けしましたが上手く答えることが出来ずに申し訳ないことをしてしまったなという出来事がありました。

お口の中からでる唾液について恥ずかしながら大学で勉強して以来ほとんど学んでこなかったので勉強をして、日々の臨床に生かさないといけないと反省しました。

唾液とは

唾液は、唾液腺(耳下腺、舌下腺、顎下腺等)から口腔内に分泌される体液です。

唾液腺とは

唾液腺とは唾液をお口の中で出す入り口です。

大唾液腺(耳下腺、舌下腺、顎下腺)と小唾液腺(口唇腺、頬腺、口蓋腺 、臼歯腺、舌腺 )に分かれていて、唾液の95%は大唾液腺から出ます。

唾液が出るメカニズム

唾液線からの唾液分泌は、自律神経(交感神経、副交感神経)の二重支配によってコントロールされています。
交感神経の興奮によって、神経伝達物質のノルアドレナリンが分泌され、アドレナリン受容体に結合すると、アミラーゼなどの唾液タンパク質が分泌されます。

副交感神経の興奮では、アセチルコリンが分泌され、ムスカリン受容体に結合すると、血漿成分中の水が唾液として分泌されます。

※モリタHP 自律神経と唾液分泌 引用

唾液の分類

1)刺激唾液

食物による味覚や嗅覚による刺激、酸などの化学物質による刺激、機械的刺激により分泌された唾液。

2)安静時唾液

刺激が加わっていないときに分泌される唾液。

唾液の分泌量、成分

分泌量は、正常な方で1日1リットル〜1.5リットルです。

成分は唾液の約99.5%は水分でできています。
残りの約0.5%は

無機成分としてカルシウム、リン酸、ナトリウムなど

有機成分として唾液アミラーゼ、マルターゼ、血清アルブミン、血清グロブリン、ムチン、尿酸、尿素などが含まれています。

これらの成分と水分が総合的に働いて、私たちが健康な生活を送るために欠かせない役割を果たしています。

唾液の役割

  1. 潤滑作用:粘膜を唾液が覆うことにより、食べること発声を行いやすくします。
  2. 粘膜保護作用:唾液の有機成分ムチンにより色々な刺激から粘膜が保護される。
  3. 洗浄作用:分泌された唾液が、食べかすや汚れを洗い流します。
  4. 消化作用:アミラーゼによりデンプンを分解する酵素が含まれています。よく噛んで食べ物と唾液が混ざることで、食べ物をやわらかくして胃での消化を助けます。
  5. 溶解作用:食べ物が唾液と混ざることで味を感じることができます。
  6. 緩衝作用:食事によって口の中が酸性になると歯が溶けて虫歯になりやすくなりますが、唾液の成分である重炭酸イオンがその酸を中和し、お口の中を中性に戻します。また唾液に含まれるカルシウムやミネラル成分は、酸によって溶けた歯の再石灰化に関わっています。
  7. 抗菌作用:リゾチーム、ペルオキシターゼ、ラクトフェリン、ヒスタチン、分泌型IgA(SIgA)などにより健常な口の中にいる菌のバランスを維持することで、口の中の環境を保ったり、外からの細菌の侵入を防いだりして、体を守っています。

唾液の分泌の変化

加齢や内服薬により唾液の分泌も量が減少したり、成分が変化したりしていきます。

  1. 加齢による変化:70歳以上から形態に変化が生じる(腺房細胞の減少)
  2. 加齢による唾液成分の変化:加齢に伴い、ムチン、分泌型IgAが減少することにより、細菌その他の因子に対する防御機能の低下を示す。
  3. 加齢による唾液分泌量の変化:安静時唾液の分泌量変化が認められる。
  4. 薬剤による唾液分泌の減少:三環系抗うつ薬、抗精神病薬、降圧剤、ステロイド、抗ヒスタミン剤などによる分泌量の減少が認められます。

 

唾液の分泌を減少させないために出来る事

  1. よく噛んで食べる:噛むことが刺激となって唾液の分泌が促されます。ゆっくりよく噛んで食事を楽しみましょう。ガムや歯ごたえのあるものを噛むことも、良い刺激になります。

  2. 日々をリラックスして過ごしましょう:唾液の分泌は、自律神経(交感神経、副交感神経) によって調節されています。食事や寝る時間がバラバラで、自律神経のバランスが崩れると、唾液の分泌に影響します。規則正しいリズムで生活することが大切です。

  3. 唾液腺マッサージ:唾液の流れがスムーズになり、唾液が出やすくなります。

まとめ

どうしても加齢変化により唾液が減少していきます。それをいかに防いでいくかでQOL(生活の質)の向上が大きく変わっていき、美味しい食事を最後まで食べられるようになるかと思います。

そのためには唾液の役割などを理解し、唾液を減少させないための日々の行動が必要になってきます。

 

 

 

 

 

 

 

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根管充填にBIO-C® SEALER(バイオシーシーラー)

今日は歯科医師の小野寺です。

突然なのですが根の治療は時間がかかりますよね。どうしても根の中を1つ1つ綺麗にしていかなければいけないので時間がかかります。

それでもまた痛くなったり、膿んできたりする事があります。

根管治療とは

根管とは歯の根の中の神経や血管など(あわせて歯髄と呼ばれます)が通っている管を言います。

歯の根の治療である根管治療は歯髄が炎症や感染を起こした時に必要になります。

原因は深い虫歯、歯の亀裂、外傷などです。炎症や感染をそのまま放置しておくと、 歯が痛んだり、根の周囲の組織に炎症が広がったり、歯肉が腫れたりします。 場合によってはリンパ節が腫れたり発熱したりと全身的にも影響が出ることもあります。

根管治療によって、これらの症状が軽減したり、治癒したり、予防できたりするのです。
根管治療では、痛んだ歯髄を除去して、根管を注意深く清掃し、 再度の感染を防ぐために根の中に詰め物をします。このように歯髄を除去する治療法を抜髄と呼びます。

一方、以前に根管治療が終了している根が再び感染してしまった場合にも、根管治療が行われます。 この場合の治療法は、感染根管治療と呼ばれます。

根管充填とは

根管治療が上手く進み根管が清潔な状態になると根管充填と呼ばれる治療を行います。根管充填は空洞になった根管の中に特殊な歯科材料を入れ空洞を埋めていく治療です。

空洞になった根管は埋める必要があるの?

歯の中に何もない空洞が存在していると、そこへ細菌などが侵入して、再び虫歯を発生させる可能性があります。そのため、歯の神経を抜いて綺麗に消毒した後は、特殊な歯科材料によって歯髄腔を埋めます。

根管充填に使われる歯科材料は

根管充填には、主にガッタパーチャポイントとシーラーと呼ばれる歯科用材料が用いられます。

※株式会社ヨシダHP引用

ガッタパーチャポイントは、ゴムのような素材でできており、体に対する刺激性はほとんどありません。そうした為害性の低い歯科材料を使って、根管にできた空洞を埋めることとなります。

シーラーは根管治療時に、ガッタパーチャと根管とをくっつける接着剤のようなものです。

当院では以前はガッタパーチャポイントをたくさん使用し、シーラーを付けて根管充填を行なっていました。

しかし、レントゲンではしっかり根管充填出来ているように見えても目に見えない隙間などが出来ていました。

根管充填に隙間があると

根管充填が適切に行われないと、根管内への再感染が起こります。

歯や歯と接する歯肉から細菌などに汚染された液が根管内へと流れ込み、再び根管内に病巣を作るのです。

そうなると、再根管治療(治療のやり直し)と呼ばれる処置が必要となります。

そこで出来る限り根管充填時に隙間を作らないようにするためにシーラーをたくさん使用した根管充填に変える事で再治療の可能性を少しでも減らすようにしました。

新しいシーラー

当院では新しくBIO-C® SEALER(バイオシーシーラー)というシーラーを導入しました。

BIO-C® SEALER(バイオシーシーラー)の特徴

  • 水酸化カルシウム系の根管充填材料(カルシウムイオンを放出するので、生体親和性が高いです。)
  • pH11 〜 13 と強いアルカリ性を維持するので根管内の細菌に対して抗菌性があります。
  • 専用チップ「エンドチップ S」は根管内に挿入しやすい形状で、より細部まで充填が可能です。

※株式会社ヨシダHP引用

  • 硬化時に膨張するので、緊密な充填が可能です。(他のセメントの多くは収縮します。)

これらのことにより隙間のない根管充填を行う事が可能になります。

まとめ

BIO-C® SEALER(バイオシーシーラー)の使用により以前に比べて隙間のない根管充填を行う事が出来るようになりました。

また、シーラーをたくさん使用しての根管充填は作業時間も短くなるため患者さんにお口を開けていただく時間も少なくなりました。

今後この治療法により患者さんの歯が従来の治療法よりも再治療の確率が少くなるのか経過を追っていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

南小岩の歯医者 | 小野寺歯科医院

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なぜ歯医者さんは怖いのか?

今日は歯科医師の小野寺です。

唐突ですが歯科治療って怖くありませんか?

私も子供の頃治療してもらうたびに泣いていた記憶があります。

どうして歯科治療は怖いの?

医療の方が治療としては怖い事もあると思いますが歯科の方が怖い患者さんが多いのは

  • 今どの歯を治療しているのか、どんな治療しているのかが分からない。
  • 歯科治療中や局所麻酔時の痛みがあるのが嫌。
  • 歯を削る時の切削器具の音が嫌だ。
  • 薬品の匂い。
  • 型取りが苦手で苦しい思いをした。
  • 子供の頃に押さえつけられたりした記憶がある。
  • 歯科治療中に気分が悪くなったりしたことがある。
  • 歯医者さんによく怒られた。

などが挙げられます。

これらのことが重なり歯科治療に対する歯科恐怖心やパニック発作が引き起こされます。

歯科恐怖心のメカニズム

自分にとって危険なものを察知すると、脳は「逃げろ!」というような信号を発します。
体はその信号を受け取って、危険なものから逃れるための反応を起こします。

例えば歯が痛くなって歯医者さんに行かなければならないのに思いとは相反して歯医者に行くなと言う反応を脳が身体に送ります。それは脳が危険を察知し、すぐさま「逃げろ」というサインを送り、それを受け取った体は身を守るために動くという一連のプロセスを経ているのです。
この反応自体は正常なものですし、生きていくために不可欠なものです。ところが歯科恐怖心が強くなってしまうと、このプログラムが必要以上に反応するようになってしまいます。

その結果、脳に反して歯科医院に行き、歯科治療を行うことで緊張が高まり発汗、震え、気分不快などの症状が出てきて、さらに進むと動悸や呼吸困難を起こす可能性があります。

歯科恐怖症患者さんに対する取り組み

歯科医院でも歯科恐怖症患者さんに対して恐怖心が強くならないように色々な対応しております。

当院では

・今どの歯を治療しているのか、どんな治療しているのかが分からない。

→患者さんごとに治療前、治療後の説明、出来る限り口腔内写真を撮影して眼で見て確認してもらうようにしております。

・歯科治療中や局所麻酔時の痛みがあるのが嫌。

→痛みが伴う処置の時には局所麻酔の有無を麻酔を初めから打つか、痛みが出てから打つのか確認。また、局所麻酔使用時には表面麻酔の使用を行い、電動麻酔を使用し時間をかけて麻酔が奏功するのを待った後治療を行っております。

・歯を削る時の切削器具の音が嫌だ。

→どうしても歯科治療を行う時に高速で切削器具を使用するため音を抑えることができません。そのため対策が難しいのですが今後イヤホンなどをしてもらいながらの診療を検討しております。

・薬品の匂い。

→最近の歯科医院ではあまり歯科医院独特の薬の匂いが少なっているように思います。当院でも刺激臭のある薬品を使用をあまりしていないのと空気清浄機の使用などで対応しております。

・型取りが苦手で苦しい思いをした。

→当院では条件によりますが口腔内スキャナー(Primescan)を使用し、型取りを行うことで嘔吐反射の発現を抑えるようにしております。また、従来のアルジネート(粘土のような型取り)印象を行う際にも場合により硬さなどを変えることでお口の中に入れておく時間(1分半〜3分)を短くしています。

それでも苦しければ静脈内鎮静法を行い型取りを行います。

子供の頃に押さえつけられたりした記憶がある。

→当院では緊急を場合を除き押さえつけたりして治療を行わないようにしております。少しづつ治療に慣れるように歯磨きを行なったり、小さい虫歯から初めていきます。

・歯医者さんによく怒られた。歯科治療中に気分が悪くなったりしたことがある。

→歯科治療中の体調の変化は患者さんに過度なストレスがかかった事が大きな要因かと思われます。痛みを出さないように麻酔をしっかりと行い、声がけして上げることでなるべくストレスがかからないように診療を行なっております。

それでも歯科恐怖心が強い患者さんには静脈内鎮静法を行いながら診療をしております。

まとめ

歯科恐怖心が強い患者さんに対してなるべくストレスがかからないような治療を全ての歯科医師が心がけています。

しかし、怖くてどうしても歯医者さんに行けないような状態になってしまう事もあります。その場合にはかかりつけ医やお近くの歯医者に相談し、上手く治療を勧められるなら勧めていき、それでも治療が難しければ全身麻酔や静脈内鎮静法を行なっている歯科医院や大学病院へ行き、ストレスが少ない状態で治療することで歯科恐怖症の患者さんが少しでも減ってくれればと思います。

 

 

 

 

 

 

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新型コロナウイルスのワクチン筋肉注射とは?

こんばんわ歯科医師の小野寺です。

ワクチン接種が集団接種や職域接種によりどんどん進んでいますね。

最近患者さんから「先生は新型コロナワクチンの注射を打たれないのですか?歯科医師の先生も打てるのですよね?」という質問を受けることがあります。

歯科医師もワクチン接種に参加

新型コロナウイルス感染症拡大防止策として、ワクチン接種に大きな期待がかかっていて、接種が急速に進んでいて、優先的に医療関係者、高齢者など順次接種を拡大していくとしている。65歳以上の高齢者向け接種は4月12日から始まりましたが、現場対応に早くも課題が指摘されつつある。慎重かつ適切な対応を強いられている接種であるが、担当する医師・看護師だけでは不足しています。

現行法上、ワクチン接種は原則として医師や看護師に限られている。歯科医師は歯科治療の範囲内でしか注射が認められていないが、特別の事情があると判断すれば違法ではなくなるとされる。

具体的には「歯科医師による接種は、市区町村が医師や看護師を確保できないと判断した場合などに限って認める方向。集団接種会場での接種を想定しており、個別の歯科医院での接種は認めない。事前研修を課すことも検討している」としています。

歯科医院でワクチン接種を行うことは出来ませんが集団接種会場に赴いてワクチン接種を行うことが可能になり、実際に各地で歯科医師がワクチン接種を行なっているのをニュースで見たり、聞いたりします。

歯科医師がワクチン接種を打つための条件は?

  • 打ち手の確保ができない地域であること
  • 接種を受ける人の同意を得ること
  • 集団接種会場であり、かつその場に医師がいること
  • 筋肉注射の経験があるかや研修を受けた歯科医師に限られる

色々な条件を経てワクチン接種を打つための準備を行なっております。

筋肉注射とは?

新型コロナワクチンは必ず筋肉注射で接種します。海外ではワクチン接種は筋肉注射が一般的ですが、日本は皮下注射が多いので慣れていない方も多いと思います。

筋肉注射とは、ワクチンなどの医薬品を皮下脂肪の奥にある筋肉に注射する方法のことを指します。

※一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会引用

筋肉注射のメリット(皮下注射と比較して)

  • 皮下脂肪より筋肉の方が組織の血流が豊富で免疫細胞も多く分布するので、免疫がつきやすい。
  • 多くのワクチンにおいて筋肉注射の方が皮下注射と比べて局所の反応(痛み、腫れなど)が少ない。
  • 筋肉内は皮下組織内と比べて痛みを感じる神経が少ないともいわれており、皮下注射と筋肉注射を比べた臨床研究では、筋肉注射は皮下注射に比べてむしろ、注射した部位の痛みといった局所反応が少ないという報告もあります。

新型コロナワクチン接種の副作用

  • 接種部位の痛み
  • 疲労
  • 頭痛
  • 筋肉痛
  • 発熱
  • 関節痛
  • 悪寒
  • 吐気、嘔吐

 

新型コロナウイルスのワクチン筋肉注射は行う事で発症や重症化のリスクを抑えることが出来ますので副作用のリスクを考えながら打つか打たないかを決めていけば良いかと思います。

 

 

 

 

 

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歯科と全身疾患2(心疾患)

こんにちは歯科医師の小野寺です。

近年歯科治療においても全身疾患を考慮しながら行うことが必須になってきております。

特に高血圧症と並んで心疾患(狭心症等)は歯科治療(特に歯周病)を行う上でとても注意が必要です。

それは歯周病が心疾患を悪化させる可能性があるからです。

歯周病と動脈硬化

近年世界各国の研究によって、口腔清掃が不十分なことが原因で歯周病がいくつかの病気に密接に関係していることが明らかになっています。

特に動脈硬化に影響があるとされていて、実際に動脈硬化を起こした血管の中のプラーク(動脈硬化の病巣)を調べてみると歯周病の細菌がいます。
アメリカの権威のある雑誌で報告されたデータから、60歳未満で歯周病による骨の吸収、骨が溶けるなどの症状はある重症な人は、そうでない人と比べて2.48倍、心血管死(アメリカ流でいう心筋梗塞)が発症しやすい。と報告されています。

この動脈硬化が狭心症や心筋梗塞を引き起こします。

歯周病とは

歯周病の原因となるのは、バイオフィルム(歯垢)と呼ばれる細菌です。バイオフィルムは、歯磨きが不十分な部分に付着するネバネバした黄白色の粘着物です。バイオフィルムは時間とともに量が多くなり、酸素が少ない状態になると歯垢の中で酸素を嫌う嫌気性菌が多くなります。

嫌気性菌が歯肉に攻撃を仕掛けて身体の中に侵入しようとし、身体は菌をやっつけて侵入を抑えようと攻撃します。これが、歯周病のはじまりで、歯肉からの出血・発赤・腫脹などの炎症の症状です。

この中でも、出血は歯周病菌と白血球の戦いの証です。出血をそのままにしておくと、歯垢は歯周ポケットの中に潜り込み、どんどんと歯周組織を破壊していき炎症を繰り返します。歯周病が起こるということは、口の中で常に炎症が続いているということです。

その際、炎症によって出てくる毒性物質が歯肉の血管から全身に入り、様々な病気を引き起こしたり悪化させる原因となります。炎症性物質は、血糖値を下げるインスリンの働きを悪くさせたり(糖尿病)、早産・低体重児出産・肥満・血管の動脈硬化(心筋梗塞・脳梗塞)にも関与しています。

※日本臨床歯周病学会 歯周病が全身に及ぼす影響 引用

動脈硬化とは

動脈硬化とは血管が厚く硬くなり血管が狭くなる病気です。

前述に記したように動脈硬化を起こした血管の中のプラーク(動脈硬化の病巣)を調べてみると5種類の歯周病の細菌がいる事が報告されています。

歯周病菌が歯肉から血管内に入り、歯周病菌が産生する内毒素や歯周病巣で産生された炎症性物質(サイトカイン)が原因となって、血管に炎症を起こし、血管そのものを硬化させたり、血栓を形成するように働いて動脈硬化を進行させると考えられています。

また、歯周ポケットが深くなるほど血液中に侵入する歯周病菌が多くなるという結果報告もあります。

動脈硬化により狭心症や心筋梗塞が悪化

動脈硬化により心筋に血液を送る血管が狭くなったり、ふさがってしまい心筋に血液供給がなくなり死に至ることもある病気です。

血管内に発生するプラーク

動脈硬化は、不適切な食生活や運動不足、ストレスなどの生活習慣が要因とされていましたが、別の因子として歯周病原因菌などの細菌感染がクローズアップされてきました。

歯周病原因菌などの刺激により動脈硬化を誘導する物質が出て血管内にプラーク(粥状の脂肪性沈着物)が出来血液の通り道は細くなります。

プラークが剥がれて血の塊が出来ると、その場で血管が詰まったり血管の細いところで詰まります。

その結果狭心症や心筋梗塞が悪化する可能性があります。

※日本臨床歯周病学会 歯周病が全身に及ぼす影響 引用

狭心症や心筋梗塞を起こさない身体を作るには

では狭心症や心筋梗塞を起こさない身体を作るにはどのようにしたら良いのか?

1、生活習慣

どの病気にも言える事ですが生活習慣を正しくする事がとても重要です。

  • 塩分を控える
  • 禁煙
  • 飲酒を控える
  • 運動を行う
  • 充分な休養と睡眠
  • ストレス解消

2、歯周病

歯周病を進行させないための治療が重要になってきます。

  • 毎日の歯磨き
  • 間食を控える
  • 定期検診(半年に1度)

まとめ

歯周病菌は、全身に悪さをする慢性的な炎症です、歯周病がある人は、動脈硬化になり血管の状態を悪化させ、心筋梗塞や狭心症になりやすいことが証明されています。

そのため歯科医院では

  • 毎日の正しいブラッシング
  • 間食指導
  • 定期的なメインテナンス

を行う事でお口の中から全身管理をしていきたいと思います。

 

 

 

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