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インフルエンザウイルス

こんにちは歯科医師の小野寺です。

今年も早いものでもう年末に差し掛かってきました。新型コロナウイルスの感染者数が減少し、緊急事態宣言が解除されましたが冬になると今度はインフルエンザウイルスが流行し始める可能性があります。

その為にも早めのワクチン接種をした方が良いのか?もう少し遅らせて接種した方が良いのか?新型コロナウイルスワクチンと並行して接種していいのか?など悩んでしまいますよね。

ただ毎年のように流行を繰り返すインフルエンザは高齢者や基礎疾患がある方は重症化して、死に至ることも少なくありません。

その為インフルエンザウイルスに対する備えはとても重要だと思います。

インフルエンザウイルスの分類

インフルエンザウイルスには、大きく分けて、A、B、Cの3つの型があります。

A型インフルエンザウイルスは、ヒトや鳥、豚などの動物が感染し、B型とC型のインフルエンザウイルスは、ヒトだけが感染するといわれています。

ヒトが、A型とB型のインフルエンザウイルスに感染した場合、鼻水、くしゃみ、咳、発熱などの症状に加え、38°Cを越えるような高い熱や頭痛、筋肉痛などの全身症状が強く出ます。
我が国の場合は主に冬場が中心となりますが、国や地域によって流行が起こる季節があることから、季節性インフルエンザと呼ばれることがあります。
一方、C型インフルエンザウイルスに感染した場合は、鼻水が増える程度の症状で済むことが多いとされています。また、感染を繰り返さないことから、健康上は問題視されません。

インフルエンザウイルスに対する予防

ヒトのインフルエンザウイルスは、感染者や患者の鼻水、咳やくしゃみによって飛び散る飛沫に含まれています。

そのため、ヒトのインフルエンザウイルスの感染経路は以下の二つとみられています。
まず、飛沫を含んだ空気ごと吸い込み、鼻やノドの粘膜に感染する飛沫感染
もう一つは、飛沫で汚染されたものを触った手から目や鼻、口の粘膜に感染する接触
感染
・飛沫感染の予防策は、マスクの着用とこまめなうがい
・接触感染の予防策は、手洗い、汚染された手で目や鼻、口に触れなことです。

ほとんどが今日本中で行われている新型コロナウイルスに対する予防と同じですね。

あとは毎年のワクチン接種が発症や重症化を予防するのにとても大切かと思います。

インフルエンザ予防接種に対する質問

・ワクチン接種は1回で良いのか?

13歳以上の方は、1回接種が原則、13歳未満は2回接種です。1回接種後よりも2回接種後の方がより高い抗体価の上昇が得られることからです。

・昨年ワクチン接種を受けましたが今年も受けた方が良いのでしょうか?

インフルエンザワクチンは、そのシーズンに流行することが予測されると判断されたウイルスを用いて製造されています。このため、昨年インフルエンザワクチンの接種を受けた方であっても、今年のインフルエンザワクチンの接種を検討して頂く方が良い、と考えられます。

・インフルエンザワクチンの接種はいつ頃受けるのがよいですか?

日本では、インフルエンザは例年12月~4月頃に流行し、例年1月末~3月上旬に流行のピークを迎えますので、12月中旬までにワクチン接種を終えることが望ましいと考えられます。

※厚生労働省 令和2年インフルエンザQ&A引用

 

インフルエンザウイルスとお口の中の関係

インフルエンザウイルスの感染拡大にはプロテアーゼやノイラミニダーゼと呼ばれる酵素が関わっています。

人のお口の中は1千〜1兆個もの細菌がすみ着いています。
これらの口腔内細菌はプロテアーゼという酵素を出す特性があります。
口腔内を不潔な状態にしておくと細菌が増殖しますし、プロテアーゼがインフルエンザウイルスを粘膜に侵入しやすくする働きがあります。

プロテアーゼの働きにより、鼻や喉などの気道の粘膜に付着し細胞内に侵入したインフルエンザウイルスは、ノイラミニダーゼというたんぱく質を溶かす酵素の働きで細胞外に放出されて、増殖して感染を拡大します。

タミフルやリレンザなどの抗インフルエンザ薬はインフルエンザウイルスに直接作用するわけではなくノイラミニダーゼの働きを抑え、インフルエンザウイルスを細胞内に閉じ込めることで感染が広がるのを防ぐ薬剤です。

その為インフルエンザウイルスを予防する為にもお口の中を清潔な状態にしておくことがとても需要になります。

それはむし歯や歯周病の原因となる細菌が増殖して、この中にプロテアーゼやノイラミニダーゼを出す細菌が含まれている為、お口の中が不潔な状態だと、これらの酵素の量が増え、インフルエンザの発症や重症化を招きやすくなります。

他の病気に対してもそうですがお口の中をクリーニングやメインテナンスで綺麗にしてお口の中を綺麗に保つことがこの冬病気をせずに乗り切る為にも重要かと思います。

 

 

 

南小岩の歯医者 | 小野寺歯科医院

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