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歯科医院でのコロナ感染症対策

今日は歯科医師の小野寺です。

冬になり新型コロナウイルス感染症に罹患する患者さんが増えてきました。そうなると歯科医院へ行くとコロナウイルス感染症にかかるリスクが有り、定期検診や治療にはいかない方が良いと思われる患者さんがいらっしゃると思います。

ですが、実際、歯科治療が原因でコロナ感染が起こる可能性はあるのか?

また、必要な歯科治療を受けないことで感染や重症化のリスクが高まる可能性もあるのか?

自分自身の見解を説明していきたいと思います。

歯科医院は感染リスクが高いの?

 

The Workers Who Face the Greatest Coronavirus Risk – The New York Times March 15, 2020引用

3月下旬から4月上旬にかけ、歯科医院が新型コロナウィルスの感染リスクが非常に高いという報道がいくつもなされたことによると思われます。

上記の図が、しばしばテレビを始めとする報道や、SNSでよく引用されています。様々な職業の人たちについて、どれくらいコロナウィルス感染のリスクが高いのか、ということを示した図になっています。
これを見ると、図の右上に「Dentists」つまり歯科医師がいるのがわかります。つまり、歯科医師は大変感染リスクの高い職業であることを示唆しています。

感染のリスクが高い歯科医師が診察することで患者さんやスタッフへ感染させてしまうのではないか。

そのため日本政府からも歯科診療所に対して「緊急性がないと考えられる治療については延期」を要請しました。

しかし、コロナ感染症発症から半年以上が経過し、次第に歯科医院での治療が通常に戻りつつある中で歯科医院は観血処置が多く、またエアロゾルも発生しやすいため、感染症のリスクが従来より高い場所ですがコロナ感染症の院内感染のニュースはゼロではないかもしれませんがほとんど聞かれません。

以前テレビ出演された日本歯科医師会の堀憲郎会長も『今日まで歯科治療を通じて患者の中での新型コロナウイルスの感染は1件もない』とコメントされていました。

結果として全てではないですが高い基準で歯科医院では感染リスクを抑えられている事が証明されていると思います。

なぜ歯科医院では感染リスクを抑えられているのか?

では何故歯科医院での感染リスクが高いはずなのに感染リスクを抑えられているのか?それは個々の歯科医院において多少の違いはあるかもしれませんが感染予防対策をしっかり行っている事が大きいかと思います。

具体的には

 1、患者さん毎の診査器具や切削器具の消毒、滅菌。

 2、患者さん毎のグローブの交換。

 3、空気汚染(エアロゾル)対策として空気清浄機や加湿器、口腔外バキュームの設置。

 4、予約制にしているため待合室が密になることを防ぐ事ができます。

等のことをしております。

そうする事でできる限り歯科医院での感染のリスクを減らすようにしております。

歯科医院の行かないことで感染のリスクはあるのか?

普通に考えれば歯科医院に行かなければ感染のリスクは低くなります。

しかし、お口の中に問題(虫歯や歯周病)がある場合は逆に歯科医院へ行かないことで感染のリスクが生じる可能性があります。

口腔内をキレイに保ちましょう。

口腔(こうくう)内には、700種類以上の細菌が存在し、ウイルスが引き起こす疾患があります。口腔内をしっかりと行っている人はウイルス感染を起こしにくくなるということがわかっています。お口の細菌がウイルスの感染を助ける酵素を出すため、適切な口腔ケアでお口の細菌を少なくしておくことでウイルス感染そのもののリスクを下げることができるのです。

そのためクリーニングや定期検診へ行き口腔内をキレイにしておく必要があります。

歯をよく噛める状態にしておきましょう

歯を抜いたまま放置していたりして上と下の歯でよく噛めない状態でいると、どうしても偏った食事になってしまい、結果的に免疫が落ち、ウイルス感染または重症化のリスクが高まります。

適切な歯科治療を受けて、よく噛める状態にしておくことで、免疫力の低下を防ぐことができます。

患者さんのお気持ちも有りますし、100%では有りませんが、歯科医院はウイルスに対抗できる位の院内感染対策を常に行っておりますので安心して通院していただければとお思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

南小岩の歯医者 | 小野寺歯科医院

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