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高濃度ビタミンC点滴療法

今日は歯科医師の小野寺です。

ここ最近朝と夜の気温が下がり、湿度の低下とともにウイルスの活性化やお肌や手の乾燥が見られるようになって来ました。

私自身も今月初めにインフルエンザウイルスのワクチン接種をしましたが、今年は流行しそうとの事なので検討されている場合は早めにかかりつけの先生に相談してみてください。

また、一人一人の健康管理が難しくなって来ますので本格的に寒くなる前に、今から少しずつ対策をとり急な気温の低下、乾燥、インフルエンザに負けない体を作ることが重要になって来ます。

そのために必要なのがビタミンCです。

ビタミンCとは

緑黄色野菜やレモン、アセロラなどの果物に豊富に含まれる水溶性のビタミンで、別名アスコルビン酸と呼ばれています。

食品中では緑黄色野菜やレモン、みかん、アセロラなどの果物に多く含まれています。 熱に弱いため、調理の際には長時間の加熱に注意が必要です。

食生活の変化や乱れ、野菜に含まれる栄養素が昔と比べて減少していることや、 ストレスや紫外線などで消費されてしまうことなどの様々な理由から、 現代社会に生きる私たちは積極的に補う必要があります。

ビタミンCには、ストレスや風邪などの病気に対する抵抗力を強める働きがあります。
またビタミンCは体内で作れないため、日常的に摂取する必要があります。
冬は体力が低下しやすいので、このビタミンCを普段より積極的に摂って抵抗力を保っていきましょう。

当院では良い口腔内環境をつくる予防歯科の一環として高濃度ビタミンC点滴療法を行っております。

ビタミンCは経口摂取しても少量しか体内に吸収されません。一度に飲めば飲むほど吸収されずに排出されてしまうのです。10gのビタミンC投与の場合、点滴療法では経口摂取の25倍、投与量によっては70倍以上の効果を得ることができます。
つまり一度の点滴で数か月分のビタミンC効果を得ることができるのです。

高濃度ビタミンC点滴のメリット

歯科

  • 歯肉炎、歯周病の予防
  • 口腔内金属アレルギー
  • 抗がん作用
  • 歯肉のコラーゲン合成促進(生成の補酵素)
  • 歯肉の黒ずみ(メラニン産生抑制)
  • 抜歯やインプラント治療後・歯周病の手術後の回復力増強・免疫力の向上

全身

  • アンチエイジング
  • 美白
  • 美肌
  • インフルエンザ発症予防
  • 花粉症の予防と軽減
  • 抗酸化作用
  • 風邪予防
  • 不安な気持ちを抑える(ストレスと戦う副腎ホルモンをつくるための栄養素)

高濃度ビタミンC点滴のデメリット

  G6PD欠損症(グルコース6リン酸脱水素酵素欠損症)

G6PDという抗酸化成分の濃度維持に重要な酵素です。欠乏していると薬剤や細菌感染、ソラマメの摂取などを引き金にし溶血を生じます。

溶血性貧血が高度の場合は輸血になることもありますが、引き金になるものがなくなれば通常は一過性で自然に回復します。

日本人では0.1~0.5%程との報告があります。

G6PD欠損症の人に高濃度ビタミンC50gの点滴を行った場合、溶血反応が起こるとされています。また、高濃度ビタミンC25gを継続的に行う場合も溶血反応がでることもあります。

25g以上投与される場合はG6PD欠損症に対する検査を行う必要があります。

高濃度ビタミンC点滴の適応でない患者様

  • ビタミンCに対するアレルギー、
  • 鉄過剰症(ビタミンCは鉄の吸収を促進するため)
  • 腎不全
  • 脱水状態(利尿効果があるため)
  • コントロール不良の糖尿病(脱水を助長するため)
  • 高度の心不全(点滴ボリューム負荷により悪化が懸念される場合)
  • 腎結石症

上記に当てはまる方は受けていただけません。

高濃度ビタミンC点滴中の副作用

重篤な副作用はないと報告されています。比較的起こりうる副作用として以下のようなものがあります。

① 点滴痛

点滴治療全般に言えることですが、点滴刺入部に局所的な痛みを感じることがあります。局所的な痛みを感じるのは静注速度が早すぎるために起こります。この血管痛に対しては、マグネシウムの添加、点滴速度の調整、温湿布などで軽減できます。

② 口渇(のどが渇く)

高濃度ビタミンC点滴には利尿作用があります。点滴中はミネラルウォーターやノンカロリーのお茶などでこまめに水分補給を行っていただきます。

③ 低カルシウム血症

ビタミンCはカルシウムをキレートする(尿として外に出す)働きがあり、筋肉のけいれん、しびれなどの症状を認めることがあります。カルシウム製剤を投与することで速やかに改善されます。

④ 低血糖(めまい、冷や汗、疲労感など)

ビタミンCはブドウ糖と化学構造が極めてよく似ており、高濃度ビタミンC点滴によって体は「ブドウ糖が入った」と勘違いして、血糖を下げるインスリンを分泌することがあります。

そのため低血糖を生じることがごく稀にあります。

点滴前はできるだけ食事を摂取していただくようにしています。

⑤ みせかけの高血糖

糖尿病の方で簡易血糖測定器を使用している場合、高濃度ビタミンC点滴後に測定すると高血糖の値が出ることがあります。ビタミンCとブドウ糖の化学構造が極めてよく似ているために起こる現象です。

糖尿病患者さんの場合、簡易測定器で高血糖であった時にあわててインスリンを投与すると低血糖になってしまいます。

自宅で簡易血糖測定器を使用している方は、ビタミンC点滴12時間後は血糖測定を控えて下さい。

⑥ アレルギー ビタミンCそのものに対するアレルギーは稀です。

時々起こるアレルギー症状は、溶液に加えられたビタミンC以外の成分、もしくはこれらの成分に含まれた化学防腐剤が原因であることがほとんどです。

高濃度ビタミンC点滴1回にかかる時間

ビタミンCの量などにより変わりますが30分〜60分時間を頂きます。

高濃度ビタミンC点滴はどのくらいの頻度で行いますか

月に1〜2回行うと良いとされています。患者さん個人個人と健康状態を確認しながら進めていきます。

高濃度ビタミンC点滴の費用は?

ビタミンC25g                                       9000円税込

G6PD欠損症検査                        8000円税込

まとめ

高濃度ビタミンCは歯科では歯茎や歯を支える組織の健康にとって大きなメリットがあります。

また、全身的にも免疫力アップ効果、抗炎症効果、抗酸化作用、コラーゲン生成促進効果などが期待できるため身体の健康にも繋がります。

副作用ではG6PD欠損症による溶血が可能性がありますが検査を行えば問題ありません。

ぜひご興味ある方はご連絡ください。

南小岩の歯医者 | 小野寺歯科医院

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