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インプラントにサージカルガイド

今日は歯科医師の小野寺です。

近年歯科ではインプラントの手術が多く行われるようになってきています。

歯を抜いて無くなってしまった場所にインプラントを埋入し、それを土台として被せ物や入れ歯を作る事でとても良く噛む事が出来る状態に戻す事ができる素晴らしい治療です。

しかし、インプラントは顎の骨の中にインプラントを埋入する手術になります。

自分達が術前想定していた場所や深さと違ってしまう事があります、少しのずれなどは通常ではあまり問題ない事も多いのですが下顎の場合、神経に近い場所に手術を行う時などは神経損傷のリスクを伴う事があります。

そのリスクを回避するためにも当院ではインプラント手術に対してサージカルガイドと呼ばれるマウスピースを使用して行います。

インプラントとは

インプラントとは、骨の中に純チタン製の小さなネジの様なインプラント体を埋め込み、その上に人工歯を固定する治療法です。 入れ歯やブリッジでは、歯茎より上の歯冠の部分は再現できても、歯根を再現することはできません。

インプラントの治療では、歯根まで再現し、見た目と機能の両面において、元の自然な状態に近づけます。

インプラントのメリット

  • 強く噛める
  • 左右でバランスよく噛める
  • 食べ物の食感が楽しめて,おいしく味わえる
  • 取り外す煩わしさがない
  • 隣の歯を削らずにすむ
  • 自分の歯に負担がかからず,歯が長持ちする(10年位)

インプラントのデメリット

  • 外科治療となるので,痛み・腫れ・出血・合併症などの可能性がある
  • インプラントを埋め込む顎の骨に十分高さや厚み,量がないと,治療が難しくなることがある(CTで要確認)
  • 状況により,見た目が自分の歯と異なることがある
  • 治療期間が長くなる(4ヶ月〜6ヶ月)
  • 治療費が高額になる(1本40万円前後)
  • 治療後のメンテナンスを継続しないと,長期間使えなくなる(一生物ではありません)

インプラント治療はデメリットもあり、特に上の2点

  • 外科治療となるので,痛み・腫れ・出血・合併症などの可能性がある
  • インプラントを埋め込む顎の骨に十分高さや厚み,量がないと,治療が難しくなることがある(CTで要確認)

に関しては手術を行う上では重要で術前にどれぐらい想定し、正確な位置に埋入出来るかで大きく術後が変わってきます。そのためにサージカルガイドが必要になります。

サージカルガイドとは

サージカルガイド(マウスピース)を使ったインプラント治療の重要な事は、しっかりと最後に入れる被せ物の位置を考えてからインプラントの埋める位置を決めていくといった考え方です。

理想的な被せ物の位置を決めた後に、それを再現できるようにサージカルガイドを設計して、インプラント埋入手術に臨みます。サージカルガイドは、基礎を正しく作り上げるための装置なのです。

サージカルガイドのメリット

1、最終的な歯の形を考えて、それに合わせて治療を進められる

2、下顎の骨の中を通っている神経を回避してインプラント埋入ができる

3、歯茎を切開しなくてもインプラント手術が可能で、負担が抑えられる.

サージカルガイドのデメリット

サージカルガイドの作製費用がかかる(3万円前後※埋入本数により変わります)

まとめ

サージカルガイドとはインプラントを正確に埋入するためのマウスピース装置です。

使用する事で

1、最終的な歯の形を考えて、それに合わせて治療を進められる

2、下顎の骨の中を通っている神経を回避してインプラント埋入ができる

3、歯茎を切開しなくてもインプラント手術が可能で、負担が抑えられる

などの利点を得る事が出来ます。

デメリットとしてサージカルガイドを用いる場合はサージカルガイドの作製費用がかかってしまいますが、その代わりに精度の高いインプラント治療が可能となります。

それだけでなく、手術中・手術後の双方におけるリスク・エラーを低減することにもつながるため、手間や費用をかける以上の価値はあると考えられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

南小岩の歯医者 | 小野寺歯科医院

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